濃茶【珍品】武者小路千家有隣斎『松』一行 (共箱) 漉き書き寿㐂書き官休庵

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濃茶【珍品】武者小路千家有隣斎『松』一行 (共箱) 漉き書き寿㐂書き官休庵

ご覧いただきありがとうございます。

武者小路千家13代の有隣斎宗匠のお箱なので、正式なお茶会にも安心してお使いになれます。

紙漉きで漉いた湿紙に「松」と指で書いた文字なので、筆で書いたものとは趣を異にしており、お席の話題のご馳走になるかと存じます。

その書き方ゆえに、「漉き」を「寿㐂」と洒落てお箱書なさっております。
「寿を㐂ぶ(よろこぶ)」で「松」と来れば本席はもちろん懐石の席まで、一年を通してお祝いの席にはピッタリです。

常緑樹で1年中青い松は不老長寿の象徴として縁起が良いとされます。
松竹梅で「歳寒三友（厳寒三友）」と称されるのでお取り合せしやすいのではないでしょうか。

少し凝ったお取り合せでしたら、松は芸能の神の依代であり、能舞台に松が描かれるとされているのでお能の趣向の際の待合掛にも面白いかもしれません。

他にも初雪の日に、立冬から立春前日までに初雪が降ると天神さまが降臨され、雪見を愛でながら詩を詠まれるという北野天満宮の「影向松」の趣向もご一興。

愉しみ尽きないお軸です。

縦168×横31cm

【有隣斎】
茶道武者小路千家13代。神戸生。12代愈好斎の養子。名は宗守、隠居後は宗安。号は有隣斎、徳翁（とくおう）、旧姓は島。京都帝国大学を卒業し、昭和16年（1941）に女婿として官休庵に入り、昭和28年(1953)10代家元を継ぐ。千茶道文化学院創立財団法人官休庵設立。学識豊かな家元として知られるが、平成元年家元を長男の不徹斎に譲り、宗安を名乗る。平成11年（1999）歿、86才。

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